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世界一ロマンチックな鉄道と噂の”只見線”をご紹介!!

新潟県魚沼市の小出駅から福島県会津若松市の会津若松駅を結ぶ全長約135kmの「只見線」。只見線は、「春の桜と新緑」、「夏の万緑の繁栄」、「秋の紅葉の美しさ」、「冬の綺麗な雪景色」、と鉄道ファンの間では各季節で幻想的な絶景をみせる秘境路線としても有名です。そして、各季節の中で最も注目が高いのが、「 “霧幻峡(むげんきょう)”の渡し」と及ばれる景色。この「“霧幻峡(むげんきょう)”の渡し」は、夏の朝と夕暮れに霧に包まれた中を一艘の船が進み行く景色がまるで幻のようなことから、その名前が付けられたと言われています。奥会津の深い山々のこの時期だけ見せてくれる幽玄な絶景をご紹介します。

深い山々の中に架けられた鉄橋の上を走る緑と白の小さなディゼルカーの電車が走る(写真:星賢孝氏)

儚く幻想的な絶景「霧幻峡の渡し(むげんきょうのわたし)」とは!?
夏の朝晩に渓谷を漂う川霧が幻想的な「霧幻峡」は、福島県の奥会津地方の金山町と三島町に跨る只見川沿いの渓谷の俗称です。
霧幻峡の渡し(むげんきょうのわたし)
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その渓谷で行われる「霧幻峡の渡し」とは、JR只見線の早戸駅の近くにかつて存在した「三更(みふけ)」という集落の住民が、対岸に渡る唯一の交通手段としていた「渡し船」のことです。当時、この三更の集落では「渡し船」は一家に一艘を持つほど日常生活に欠かせない存在でした。しかし三更の集落は1964年(昭和39年)に起きた裏山の崩落で激しい被害を受けたことで、住民たちは移住を迫られ「渡し舟」の文化も途絶えてしまいました。

川霧のなかを進む渡し船は「霧幻峡の渡し」と呼ばれている(写真:星賢孝氏)

しかし、2010年に郷土写真家の星賢孝(けんこう)さんが「失われた集落の証しとともに原風景を伝えよう」と、地元住民と尽力して舟を新造し、川霧の浮かぶ秘境を「霧幻峡」と名付け「渡し船」の文化を復活させました。

日が沈むにつれて哀愁感が高まる。同じ瞬間は”今”しかないロマンチックな景色(写真:星賢孝氏)

年間で60日程度しかみることができない絶景!?幻の景色”霧幻峡”

 ディーゼルの車体の白と緑色が万緑の中を進む姿も美しい只見線の車両(写真:星賢孝氏)

霧幻峡に川霧が発生するのは夏の気象条件が揃った6月から8月の早朝、夕刻の遅い時間帯。実際にその日数は1年間の中で60日程度といわれ、まさに幻の景色となっています。この川霧が発生する現象は、数多くのダムが存在する只見川では霧幻峡の付近の流域も川の水は堰き止められ流れはほとんどなく、夏に冷たい水流が温かい空気に触れることで大量の川霧が発生させるからです。さらに、霧幻峡のある三更集落の景色は1964年の災害時から時を止めており、約50年前の日本の原風景に戻ったような錯覚にも浸ることができる場所でもあるのです。当時の神社・観音堂・地蔵など、廃村となった当時のまま残された人間の生活、あわせて雄大な自然、気象条件、と全てが折り重なることで生み出される幽玄な絶景には、国内のみならず海外からの注目度も上昇してるのです!

朝晩に渓谷を漂う川霧がつくりだす幻想的な世界を見るために一度は訪れたい(写真:星賢孝氏)


奥会津の自然の雄大さも間近に感じることができる(写真:星賢孝氏)

只見線でちょっと一休みしたくなったら!!
赤べこ発祥の地で情緒あふれる温泉街の「柳津駅」で降りてみよう!!

天然温泉掛け流しの貸切露天風呂が500円で利用できる「会津柳津温泉 花ホテル 滝のや」!
名称 会津柳津温泉 花ホテル 滝のや
住所 福島県河沼郡柳津町寺家甲153
TEL  0241-42-2010


柳津温泉の門前町では浴衣と桐下駄の姿が風流を誘う温泉街。浴衣姿で町中をぶらぶらしながら、福島県会津地方に伝わる「粟まんじゅう」を食べてみよう!!粟(あわ)ともち米を混ぜた生地にたっぷりのこしあんが詰まったもちもちした食感の饅頭はファンも多し!

「世界一ロマンチック」な鉄道は365日いつ訪れても魅力満載!
「鉄道マニアではないから・・・。」と思わず、鉄道のことは敬遠しがちですが、実は只見線には鉄道ファンだけではなく、多くの観光客を魅了しています。春夏秋冬、それぞれの季節で、それぞれに違った美しい表情を見せてくれる只見線の楽しみはこれまで紹介した「観る」・「撮る」だけではありません。やはり、会津地域といえば自然にあふれ“遊ぶ”・”食べる・呑む“と、只見線には魅力が溢れています。

観て楽しむ只見線

只見線の車両とピンクが映えるタチアオイの景色。(写真:星賢孝氏)

そして夏には青々とした万緑の雄大さと草花の美しさをより楽しむことができます。緑に鮮やかなピンクが映えるタチアオイ。タチアオイは会津若松市の花で梅雨のころに咲き只見線からの景観を彩ります。

都会では見ることができない一面が真っ赤に染まる夕焼けの景色(写真:星賢孝氏)

飯豊山は豪雪地帯で夏頃まで残雪が広がります。一ノ戸橋梁や長谷川橋梁では車窓から飯豊山を楽しむことが出来ます。また、夕日で赤く染まった空に飯豊山の稜線、只見線の車窓から漏れる光がどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。


撮って楽しむ只見線

只見線と橋梁の景色はどこから見ても美しい(写真:星賢孝氏)

只見川第一橋梁を通過する只見線。只見川が鏡のように映し出す夏の青空と白い雲に新緑が映える絶景ポイントです。


沿線で降りて遊ぶ只見線

阿賀川はアユ釣りを楽しむ人々で賑わう(写真:星賢孝氏)

福島県の県境に位置する荒海山に源を発し会津盆地に流れ込む「阿賀川」は、大川という名でも地域住民から親しまれています。そんな阿賀川で例年6月末頃解禁されるアユ釣り。毎年多くの釣りファンが県内外より訪れます。


只見線を楽しんだら会津若松で”食べ“て”呑む”
只見線の始発駅がある会津若松市は東北きっての米どころでとしても有名で食味ランキングで「特A」の評価を獲得しています。会津若松の肥沃な大地に東西南北に流れる一級河川が清廉なな水をもたらし、盆地特有の寒暖の差が大きい気候など、農業に適した条件が揃っています。また、「鶴ヶ城」を代表するように古くは会津藩の城下町として栄えたことで、歴史をかんじさせるご当地名物のグルメが根ざしているので、ぜひ訪れた際には味わって行って下さい!

◇会津そば

会津は蕎麦の栽培が盛んで、風味豊かな「会津そば」の名店がたくさんあります。
特におススメなのが市内にある昔ながらの純手打ちそばの「徳一」。そば粉は会津産の玄そばを石臼挽きで製粉した特製の二八そばで、さらに、会津の郷土色豊かな天ぷらには、ふるさとの四季の幸が並びます。徳一のこだわりのうまさを、どうぞご堪能ください。

手打ちそば・うどん 徳一
住所       :福島県会津若松市東千石1-5-17
TEL       : 0242-28-5681
営業時間 : 昼/11:30~14:30 夜/17:00~20:15
定 休 日  :毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)


◇会津トマト
夏に収穫を迎えるトマトに置いて、
山々に囲まれた会津盆地の夏は日中35度を超えることもありますが、盆地気候で夜になると気温が下がります。会津トマトの美味しさは、この盆地特有の日中と夜の気温の寒暖差を活かした栽培から生まれます。特にトマトの王様ともいわる大玉の「麗夏トマト」は逸品の美味しさです!

会津トマトを使用したおススメのお店!
會ベーグル
会津産トマトから自家製トマトソースをつくり厚切りベーコンチーズとたべるベーグル。

住所 会津若松市大町1-8-13
TEL 0242-23-7775
営業 10:00~17:00/定休日月曜日

洋食屋セピア SEPIA
会津トマトを使用したソースや福島牛やワインが楽しめるお店
住所 福島県会津若松市山鹿町6-62
TEL 0242-28-3900
営業 :定休日月曜
ランチ  11:30~14:00(13:30ラスト)
ディナー 17:30~22:00(21:00ラスト)

◇お酒
水と米が美味しい地域が例外なく、お酒も美味しく福島県は日本酒の出来栄えを競う「全国新酒鑑評会」ので金賞酒に22銘柄が選ばれ、金賞銘柄数は都道府県別で最多となり、7年連続の「日本一」に輝きました。福島県の中でも会津地域は特に酒蔵が盛んな地域でもあり、自然と蔵人が作り上げた日本酒の至高の味わい味を楽しんで下さい

歴史ある会津若松市の2つの酒蔵をご紹介!
嘉永三年(1850)の創業!!末廣酒造 嘉永蔵 (かえいぐら)
会津が誇る医聖・野口英世の母シカがたびたび訪れていたという喜永蔵。蔵の一つを改造したカフェも隣接している。
住所 福島県会津若松市日新町12-38
TEL  0242-27-0002
営業 9:00~17:00
※見学は無料です。

嘉永六年(1853)の創業!!鶴乃江酒造
会津藩御用達の頭取を務めた永宝屋一族から、林分家として創業した鶴乃江酒造では酒蔵の当主が代々「平八郎」を襲名する200年以上の歴史のある酒蔵。
住所 福島県会津若松市七日町2番46号
TEL  0242-27-0139
営業 9:00~18:00
※見学は要予約です。

なぜ、只見線に人が集まるようになったのか!?
只見線は1日の運行本数が少ないこともあり決して運行に恵まれた沿線ではありません。只見線の走る奥会津地方は福島県会津若松市を中心に歴史深い地域ではありますが、日本の地方が直面している問題の高齢化と過疎が進む典型的な地方都市です。

では、そんな地域になぜ外国人を含め観光客が押し寄せいているのかというと、この只見線が写真を郷土写真家の星賢孝(ほし けんこう)さんがSNS上で、川霧に包まれる只見線と橋梁の写真を掲載したことがきっかけとも言われています。写真をきっかけに海外では、只見線の絶景は「世界一ロマンチックな鉄道」としてインスタ映えする風景として話題になり、観光客やカメラマンが訪れています。


霧の中に浮かぶ只見線の橋梁の景色は幻想的な景色となる(写真:星賢孝氏)

只見線の鉄橋を見下ろす福島県三島町のビューポイントでは、外国人がカメラのシャッターを押す姿を毎日のように見かけます。今では国別では、台湾からの観光客が最も多く、中国やベトナム、タイからの訪問客が目立ちます。

◇今の只見線
2011年の7月30日に新潟・福島豪雨災害により、只見川第5橋梁、第6橋梁、第7橋梁の3本が倒壊・流出し、会津坂本と会津柳津間では路盤が流出し、会津坂下と小出間が不通となりました。しかし只見線の全線復旧を願う地域住民、地元自治体を始め、只見線の復旧の声が多く上がり、2021年度中の全線再開通に向けて復旧工事が進められている只見線。


奥会津地域は、まだまだどこか懐かしい日本の原風景が残っています。そして、只見線沿線には、おいしいグルメ、レジャー、そして会津若松市の鶴ヶ城を中心に史跡も残っています。また、意外にも東京駅からも近く、新幹線と在来線をあわせれば一日で只見線を回ることもできます!!これからは奥会津の紅葉も美しくなるので365日、いつ訪れても見所のある只見線に注目です!!

どこか懐かしい日本の原風景は目の前に広がる只見線。
(写真:星賢孝氏)


春は桜と只見線の「白・緑」
色のコントラストも美しい(写真:星賢孝氏)

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