地域ブランド!鳥羽・浦村牡蠣はなぜおいしい?
通常、牡蠣が育つのに2~3年かかるが、波が穏やかで、牡蠣の餌となるプランクトンが豊富という大変恵まれた環境のおかげで、浦村牡蠣はなんと1年で育ちます!
早く育つことにより、牡蠣特有の臭みが少なく、まろやかな味が特徴。滅菌浄化してあるので生でも食べられるほど新鮮!
そんな最高の魚場で育った牡蠣は、栄養も満点!
良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルがたっぷりでまさに海のミルク♪
他の貝と比べて消化がよく、またうまみ成分であるグリコーゲンをたっぷり含んでいるので、疲労回復にも◎!
おいしさの秘訣は、”出会い”で変化する豊かな漁場。
「食べてみればわかる。答志島の魚を食べ慣れると、他の魚は食べられなくなるで」そう語る@@島の漁師、浜口満さん。
答志島を囲む伊勢湾には、北側から木曽三川(長良川・揖斐川・木曽川)をはじめ、鈴鹿川・出雲川・櫛田川、そして日本一きれいな川に選ばれたこともある宮川の山水の淡水が流れ込み、南側からは熊野灘の豊かな黒潮が押し寄せる。
その出会いが、魚の餌となるプランクトンを大量に発生させ、栄養満点の魚介類を育む環境を創出。伊勢湾は、ミネラル豊富で脂がのった魚が棲む天然の宝庫なのです。
編集部が潜入!コミュニティの島で絆を学ぶ
ロケーションジャパン編集部が島の生活に潜入!「人のつながりの大切さ」を教えてもらっている答志島の人々。海とともに生き、今でも自然の恵みに感謝して〝おすそわけ〞という古きよき習慣を続けている。
島全体が親戚づきあいみたいなもの!
その1★日本では唯一、答志島だけに残る「寝屋子」の伝統。
中学校を卒業した男子(寝屋子)を世話役の大人(寝屋親)が預かり、
一部屋を借りて5~10人程度で寝泊りをさせ、結婚するまで面倒を見る制度。
近年は都市へ出て行く若者が増えたため集まりは月に一度程度だが、
共に寝屋子となった若者たちは強い絆で結ばる。
かつては西日本の漁村を中心にみられた風習だったが、
現在では答志島の中でも答志地区にだけ受け継がれた伝統的なならわし。
いつ始まったのかは定かではないが、一説には九鬼水軍が船の漕ぎ手を
すばやく集めるためと言われている。
1985年に、鳥羽市の無形民俗文化財に指定された。
漁業はもちろん、観光、祭り、イベント、史跡の保存など、
島民は一致団結し、町を盛り上げていく。
人々が自分たちの住む島に対して誇りを持ち、「他とは違う、
答志島の魚を食べてほしい。」「古墳時代まで遡る島の歴史を知ってほしい。」と
訪れる人を陽気に迎え入れてくれる懐の深さが、
この島をもっと魅力的なものにしている。
2010年ロケーションジャパン(42号)掲載ページ
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