ロケーションジャパン マルシェ | あの逸品の産地はどこ？

ようやく3年越しに落ち着いてきた兆しが感じられ、このGWには地元へ帰省や国内外の旅行などされた方も多いのではないでしょうか。
私たちも「時は来た!」とばかりに、あの『図書館戦争』のロケ地で有名な【新潟県十日町市】へと、編集部2人で初めて訪れてきました!!


(図書館戦争展@十日町情報館)

東京から新幹線で約1時間半。5月初旬、すでに初夏の風が感じられます。
夏といえば、どんなグルメを思い浮かべますか?
私たちがこの夏にイチオシするのは、LJマルシェ限定商品「越後サラダうどん」!!
これからだんだんと暑さが増してくる中、やる気が出ない時でも、ざっと5分茹でるだけで簡単に時短で作れちゃうんです♪
夏バテで食欲がない時でも、つるっとのどごしが爽やかで美味しく召し上がれます^^
 
そんな「越後サラダうどん」に使われている原料が、“苧(からむし)”です。
苧とはイラクサ科の植物で、古くは越後上布の原料として茎の部分が織物に使用されていました。
戦国大名・上杉謙信も栽培を奨励するなど、旧越後国にあたる新潟県十日町市では一大生産地となっています。
織物を織る際に捨てていた生葉の栄養を調べてみると、なんと!【ホウレンソウの57倍のカルシウム】や【レタスの25倍のビタミンB1】が発見されました。
㈲ネオ昭和の村山好明さんは苧を使った商品化に成功し、海外進出も果たすなど精力的にその魅力を伝え、初代“からむし伝道師”として活動を続けています。
 
というわけで、越後湯沢駅に到着後、早速村山さんにからむし畑へ連れて行っていただきました♪




(からむしの収穫体験からスタート。村山さんも見守ります。)

5月初旬はまだ生育してそんなに経っていませんが、いざ摘んでみるとしっかりとした茎と、柔らかい葉の感覚が。これが生育すると1～1.5mにも達するなんて驚きです!


(初めての苧に興奮する編集部2人。からむしのブーケを手に持ってパシャリ♪)

収穫体験を終えた後は、アトリエ装ウ(よそおう)の服飾デザイナー・小川結布好さん、装飾クリエイター・竹野内里子さん、食育インストラクター・いとうしおりさんと合流。

村山さんのもと集まった3名は今年からYouTube「越後からむしちゃんねる」を開設し、からむしクッキングと題して、苧を使ったアレンジレシピにチャレンジしています。


(左から、いとうしおりさん・小川結布好さん・村山好明さん・竹野内里子さん)

苧を粉末にしたからむし粉を塩に混ぜた、「からむし塩」をひとつまみ振っていただきました。苧の味わいがより引き立って美味しいです!



(苧の葉っぱを米粉の天ぷらにして揚げちゃいます♪揚げたてのサクサク感がたまりません。)

続いては、「豚肉のからむし巻き」です。摘んだ苧の葉を豚肉でまきまき♪
フライパンで転がすと、焼いたお肉の良～い香りが漂ってきます。
食べ応えもあり、お肉の旨味と苧の爽やかさがマッチしてクセになる味わいに!


(お肉に巻かれた苧の色合いも良い感じ!焼き上がりもGood!)

最後に、「からむしピザ」作り。薄く伸ばした生地にトマトソースを広げて延ばし、お好みでチーズをたっぷりと♡そして苧の葉をまんべんなく散らします。
少しだけ焦げたのも手作りならでは(笑)自然の中で食べるピザは格別です。
いざ実食してみると…苧がバジルみたいなフレッシュな味わいでとってもよく合う!



(からむしピザ、切り分けてみんなで仲良くいただきました♪)


からむしクッキングとYouTube撮影の同時並行でしたが、終始和気あいあいとした雰囲気で話も弾んで楽しかったです!からむしのアレンジ料理もたっぷりと堪能できました。
ごちそうさまでした!
 
◎YouTube【越後からむしちゃんねる】はコチラからご覧いただけます。
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小川さんに話を伺うと、なんと苧を使った素材の服飾がカナダのバンクーバーで開催されるファッションショーの目に留まったんだそう。今年の秋・冬コレクションに参加されるとのことです。
「苧は服飾の素材や食品など幅広く、自然のものを使っているので、サステナブル(=持続可能)な循環ができる。そんな苧を未来に残し、伝えていきたい。」と語ります。
 
現地まで足を運び、苧の魅力をたっぷりと感じることのできた一日でした。
LJマルシェはこれからも、十日町の皆さんの活動を応援しています!